都内で貴重な京中華「からしそば」@高円寺「出汁中華 汤汤」

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からしそば

2025年1月、高円寺にすごい店がオープンしました!

店の名は「出汁中華 汤汤(だしちゅうかたんたん)」。

そのネーミングはガチ中華でも町中華でもない「京都らしいお出汁ベースの中華=出汁中華」に由来している。

「京中華」とは大正時代の京都で誕生し独自発展してきたローカルな中華料理で、これが都内で食べられるのは極めて珍しい(というか他にないと思う)。

出汁中華 汤汤の外観

場所は高円寺北のライオンズマンション一階の商業エリア。

カウンター席とテーブル席1卓の小さな店。

なぜ東京で京中華を?素朴な疑問を店主にぶつけてみた。

実は店主は大学時代を京都で過ごしており、

「あえて東京で思い入れのある京中華で商売がしたい」と一念発起して開店されたのだとか。

…ところで話がそれるが京都市は日本最大の観光都市である一方で実は人口150万人のうち約1割が

大学・専門学生という「日本有数の学生の町」としての顔をもつ。

京都市は38もの個性と特色あふれる大学・短期大学が立地する「大学のまち」,そして,. 人口の1割に相当する約15万人の学生が学ぶ「学生のまち」です。

(京都市HP大学のまち京都・学生のまち京都推進計画 2019-2023 より)

何を隠そう、実は著者自身も同じく京都市内の大学出身者の一人。

青春時代を京都で過ごした多くの人間は、

大学での学業はほどほどに、木屋町でコンパしたり、鴨川を彼女(彼氏)と歩いたり、

そんな甘酸っぱい思い出とともに「京都グルメの味がソウルフードに昇華されていく」ものだと私は思う。

学生時代に京都に住み京中華に出会いその味に魅了された

店主の気持ちが私には痛いほどによく分かるし共感しちゃいますね。

目次

京中華とは?

京中華の歴史は古く、

そのルーツは京都市民に親しまれる「顔の看板」でおなじみの

京都御所にほど近い老舗中華『ハマムラ』(大正13年(1924)創業)である。

同店で初代料理長だった高華吉が創始したとされ、

広東料理をベースとしつつ京都らしく座敷席でも部屋に臭いがつきにくい、「上品で薄口の中華」として独自進化したジャンルの中華料理となります。

後に高は独立して「飛雲」「第一樓」「鳳舞」を開店。
そこから弟子達が京都市内で独立し京中華の様式が広まっていく。

ちなみに、これら高氏に連なる京都中華の店を 総称して“鳳舞系”と呼ぶ。

京中華の名店で著者お気に入り「糸仙」@上七軒(2018年、著者撮影)

典型的な“鳳舞系京中華”「龍鳳」@新京極商店街(2024年、著者撮影)

からしそば

いただいたのは京中華の代表的料理「からしそば」

うわーマジですか!?東京都内でこれが食べられるは驚愕。

ひとくち食べると最初は餡かけに出汁感を感じるが、

次第にからしの辛味がツンツンと涙腺をいじめてくる。

…そうだ、これこれ!餡かけの優しさと辛子。

ある種のツンデレ感こそ「からしそば」の醍醐味。

辛子の中に「白菜の甘味」や「椎茸のうま味」が感じられる。

肉は“かしわ”(関西での鶏肉の呼び方)なのが再現度高め。

海老も粒が大きく弾力感が強い。

店主曰く一般的な「からしそば」よりもやや太めの麺を使っているとの事。

やや縮れた中太麺で咀嚼するとモッチリとした食感。

ビールその他

赤星が置いてあるのもポイント高し。

ランチセットのザーサイがいいアテになりました。

あとがき

以上、「出汁中華 汤汤」でした。

東京広しといえど、

おそらく京中華が食べられるのはこの店のみ。

個人的にも学生時代のソウルフード「からしそば」を食べ、

強い京都愛が感じられる店主と京都トークができて実に楽しい訪問だった。

他にも京中華の代表料理「甘酢の酢豚」や、

近く「春巻き」なども登場するらしくまた再訪したい。

ちなみに店は2025年1月時点で不定休営業らしいので

営業日は店の公式Instagramをチェックいただきたい。

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