ローマ出身店主の本格ローマピッツァ@高田馬場「Trattoria Pizzeria Casasola (トラットリア ピッツェリア カサソーラ)」

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高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」のローマ風アンチョビ入りマルゲリータ

しポイント
・都内でも珍しいローマ人店主による本場のローマピッツァが楽しめる

・ピッツァ以外も貴重なローマの伝統料理多数

・本場ローマの食文化が知れる店

すすめのシチュエーション
・友人との会食で

・デートで

高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」の外観

本日は高田馬場のローマピッツァ/ローマ料理店「Trattoria Pizzeria Casasola (トラットリア ピッツェリア カサソーラ)」

オーナーピッツェイオーロのジャンルカ・カサソーラ氏はローマ出身。

イタリアではHotel a romaの料理長を務めた他、
サッカーワールドカップのナショナルチームの食事を手掛けた経験をもつ。

2015年に来日後、神楽坂のイタリアンなどでフリーの料理人として活動した後、2022年にトラットリア ピッツェリア カサソーラ開店に至る。

高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」の店内

名作『ローマの休日』のポスターをはじめ
店内の至るところにローマにまつわるインテリアがディスプレイされている。

古代ギリシャやローマとの関わりが深い月桂樹。
かつて空前の繁栄を極めたローマ帝国を統治した皇帝はその象徴としてこの木で編んだ月桂冠を頭にかぶっていた事でも有名ですね。

高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」のキャッシュトレー

会計用のキャッシュトレイには「パンとサーカス」で知られるローマ市民の娯楽施設、コロッセウムの小さな置物も置かれている。

「全ての道はローマに通ず」ではないが、
この店がそのままローマに繋がっているのではないかと思わせる雰囲気だ。

目次

「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」で注文したもの

・グリッシーニ (つきだし)
・トリッパ 牛ハチノス煮込み ¥1600
・ローマ風アンチョビ入りマルゲリータ ¥1800
・自家製サングリア ¥1000
・赤ワイン グラス  ¥ 900

高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」のサングリア
高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」のグラスワイン(赤)

グリッシーニ(つきだし)

高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」のグリッシーニ

北イタリアのミラノのパン「グリッシーニ」。
デキャンタの器に入ったその様子はさながら
花瓶に一輪挿しした花のようだ。

高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」のグリッシーニ

ちなみに「グリッシーニ」といえば、
かのナポレオンの大好物としても有名。

ナポレオンが一躍、名を挙げた北イタリアでの
カスティリオーネの戦い(1796年)、その前哨戦であるマントヴァ包囲戦にちなんで「マントヴァ ナポレオン」という名のグリッシーニの銘柄もある。

カリッとした菓子ぽい食感と仄かな塩気、香ばしい小麦の香りに目を細めてしまう。

トリッパ 牛ハチノス煮込み

高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」のトリッパ牛ハチノス煮込み

ローマの代表的料理「トリッパの煮込み」。

タイムリーな話題だが2025年4月にローマ教皇フランシスコが崩御。翌5月にはコンクラーベ(教皇選挙)が行われた。

歴史的にみると教皇がアヴィニョンに幽閉された短い時期を除き、ローマは長らく教皇のお膝元であった。

このようにローマは千年以上に渡りカトリック教の総本山だった事もあり、キリスト教の食習慣が深く根付いている。

「木曜はニョッキ、金曜はバッカラ、土曜はトリッパ」を食べるローマ人の習慣もその一つだ。

これはカトリック教会では金曜は肉を食べない日とされているため、前日の木曜にお腹にたまるニョッキを食べ、明けの土曜に思いきりトリッパで肉を摂るという考え方に基づいている。

まさかローマ人のトリッパが都内で食べられるとは驚いた。

よくチーズが溶け込んだ爽快な爽やかさのトマトソースと、シャキシャキとした歯触りの鮮度抜群のハチノス。

添えられたバケットにソースを吸わせて食べても美味である。

ローマ風アンチョビ入りマルゲリータ

高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」のローマ風アンチョビ入りマルゲリータ

厨房の電気窯で焼き揚げたローマピッツァ。

高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」のローマ風アンチョビ入りマルゲリータ
高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」のローマ風アンチョビ入りマルゲリータ

アンチョビとジェノベーゼソース以外の構成は
ナポリピッツァのマルゲリータと変わらずトマトソース、モッツァレラチーズ、バジルが使われている。

高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」のローマ風アンチョビ入りマルゲリータ
高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」のローマ風アンチョビ入りマルゲリータ

チーズは熱でよく溶けておりトロトロとした舌ざわり。

ローマピッツァらしく薄焼きの生地となっており、表面は水分が飛んだパリッとクリスピーな食感でビスコッティに近い。内側はグルテン化した粘り気が少しある。

ナポリピッツァのふっくら感、モチモチ感とは全く異なるベクトルだが、これはこれで美味。

高田馬場「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」のローマ風アンチョビ入りマルゲリータ

果汁感のあるフルーティな甘さのトマトに、
キリッと塩気の効いたアンチョビのバランス感が実に軽妙。

アンチョビはイワシの魚のうま味をも内包しており、タンニンの効いた渋いワインにぶつけても力負けしない存在感だ。

ところで「ローマとアンチョビ」は実は切っても切れない関係性にある。

なぜならアンチョビの原型は魚を塩漬けにして発酵させた古代ローマ時代の魚醤「ガルム」。
小アジアからアフリカまで広大な領土をもつローマだが、各地を遠征するローマ人兵士達にとってガルムは必需品の食料だった。

元々は単なる液体調味料だったガルムだが、
次第に材料の魚が食されるようになりアンチョビに進化したと言われる。
古代ローマから2000年以上食べられているのが
ガルム=アンチョビなのだ。

…ちなみに余談だが大手外食チェーン
サイゼリヤのレギュラーメニュー「若鶏のディアボラ風」の特製ガルムソースは、この古代ローマのガルムをイメージしてサイゼリヤが開発したオリジナルソースだ。

あとがき

以上、「トラットリア ピッツェリア カサソーラ」でした!

結論を言うと「この店はすごい!」
さながら“ローマの食の博物館”のようだ。

トリッパやローマ風ピッツァの他、
カルボナーラ(実はローマ発祥。炭焼き職人“カルボナリ”に由来していると言われる)や、
ニョッキ(ローマはニョッキも有名)、
ローマの魚料理の代表格のバッカラなどなど
ローマ料理が目白押し。

ローマに行かずして都内でこれらが食べられる非常に希少な店。個人的には隠れた超優良店に思えてならない。
力強くオススメしますのでぜひ訪問いただきたい。

メニュー表のギャラリー

お店の基本情報

基本情報

  • 店名:トラットリア ピッツェリア カサソーラ(Trattoria Pizzeria Casasola)
  • 住所:東京都豊島区高田3-5-17-101
  • 電話番号:080-7079-0102
  • アクセス
    • JR高田馬場駅 早稲田口より徒歩8分
    • 東京メトロ東西線 高田馬場駅 6番出口より徒歩5分
    • 都電荒川線 学習院下駅より徒歩3分
  • 営業時間
    • 水~日:
      • ランチ 11:30~14:30(L.O.14:00)
      • ディナー 18:00~21:00(L.O.20:00)
  • 定休日:月・火曜日(年末年始やお盆は不定休あり)
  • 席数:24席(カウンター席、テーブル席、6名までの個室あり)
  • 禁煙・喫煙:全席禁煙
  • 支払い方法
    • クレジットカード:VISA、JCB、ダイナース、AMEX、MASTER
    • 電子マネー:交通系ICカード、流通系ICカード
    • QRコード決済:PayPay
  • 駐車場:なし(近隣のコインパーキングを利用)

お店の行き方

高田馬場駅を早稲田口から徒歩約5分、
早稲田通りの大正製薬の本社社屋のすぐ近くにあります。

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