
今回紹介するのは茅ヶ崎市香川の緑に囲まれた静かなロケーションにたたずむ『MOKICHI TRATTORIA(モキチトラットリア)』。
都内からだと湘南新宿ラインで茅ヶ崎駅経由で相模線に乗換えし香川駅下車し十分ほど歩く必要があり、少しだけ行きづらい場所にあります。


同店の運営母体はなんと“酒蔵”。
明治5年(1872年)創業の酒蔵「熊澤酒造株式会社」の敷地内に同店はある。 醸造所の敷地を一部改装して『MOKICHI TRATTORIA』、ベーカリー『パン・ア・ラ・ビエール』、『蔵元料理 天青』、カフェ『蔵元直売所』といった飲食店が密集したお洒落なエリアが作られています。



訪問したのはディナータイムですが、都会の喧騒を忘れさせる森の中、ライトアップされた木々の間から店が現れてムーディーであり幻想的。


『MOKICHI TRATTORIA』の店内は熊澤酒造の大正時代築の酒蔵と、移設した築450年の古民家を活かした趣きある造りになっており落ち着いています。店の内外ともに雰囲気抜群なのでデートにもピッタリですね。
『MOKICHI TRATTORIA』で注文したもの
・おまかせ前菜盛り合わせ ¥2300
・茅ヶ崎産モッツァレラチーズのマルゲリータスペシャル ¥2500
・Harvest Hop2025 ジャーマンエール(ショート) ¥720
・吟望 天青(一合) ¥750
おまかせ前菜盛り合わせ

・ローストビーフとシーザーサラダ
・サーモンのカルパッチョ
・ラタトゥイユ
・酒粕クリームチーズ
・パプリカリヨナーと温野菜
「前菜盛り合わせ」は2000円台ですが、その分ボリューム感があり2~3人前分くらい。
野菜・肉・魚介とバランスがよく5品と品数も多いことから団体での会食の一品目に最適です。

「ローストビーフとシーザーサラダ」。ローストビーフは薄切りですが5枚入り。しっとりとした食感で熱の入れ具合も絶妙です。

「サーモンのカルパッチョ」。滑らかでシルキーな食感かつ咀嚼すると深みと熟成感のあるサーモンの風味。
サーモンは添えられた海藻類のシャキシャキ感との相性も抜群ですね。

「ラタトゥイユ」。トマトソースに絡んだトロトロとした果肉感あるナスやズッキーニの食感。
レバームースはレバー特有の濃厚さとほろ苦さを兼ね備えています。

酒蔵ならではの一品「酒粕クリームチーズ」。
チーズのミルキーな滑らかさの奥に酒粕らしい熟れた果実のような円熟した甘味とうっすらとした酸味が感じられ、ビールにも非常によく合います。

「パプリカリヨナーと温野菜」。画像だと隠れていますが下に人参と大根の温野菜が隠れています。
燻製のような深みのある肉とキリッとした塩気もありますが、練りこまれたパプリカの甘味がそれを中和して独特なハーモニーを奏でる。いずれの料理もハイクオリティで満足度の高い「前菜盛り合わせ」でした。
茅ヶ崎産モッツァレラチーズのマルゲリータスペシャル

通常のマルゲリータもありましたが、せっかくなので茅ヶ崎のスペシャルなマルゲリータを注文しました。
具には茅ヶ崎産モッツァレラ・チェリートマト・グラナパダーノ・バジリコ・トマトソースが使われています。

「茅ヶ崎産のモッツァレラ」といえば逗子の『グリコノコ』さんを思い出します。同店は茅ヶ崎の牧場から仕入れた生乳で自家製チーズを作っていると仰ってましたね。
…ひょっとするとこの『MOKICHI TRATTORIA』さんと『グリコノコ』さんのチーズは同じ茅ヶ崎市内の牧場の生乳かもしれませんね。


店内の薪窯で焼き上げたピッツァの生地表面はサメ肌のようなザラザラとした舌ざわり。
コルニチョーネ(縁)の部分は幅広で厚みを兼ね備えており、生地が全体的にモチモチ感よりもクランチーに近いバリッとした食感に力点が置かれています。
生地の塩味(えんみ)は控えめで穏やかな分、小麦自体がもつ素朴な甘味や上に乗った具材の味にフォーカスがいくような構成になっています。


茅ヶ崎産のモッツァレラチーズは満遍なく均一に火が通っておりトロットロ。まるで「飲めそう」なジューシーさにウットリしてしまいます。このモッツァレラのジューシーさゆえにバジリコの清涼感のアクセントが引き立ちます。
チェリートマトは一般的なトマトよりも酸味控えめで果実のようにフルーティな甘味強め。王道に見えて定石を少しずつ外して楽しませてくれるこのマルゲリータは一食の価値があるでしょう。
・Harvest Hop2025 ジャーマンエール(ショート)
・吟望 天青(一合)

熊澤酒造が「湘南ビール」ブランドで売り出すクラフトビールが飲めるのもこの店の特徴。
キメが細かいサラサラとした泡に自家栽培ホップ(カスケード)を使用した苦味よりも薬膳のようなアロマな風味が広がる味わい。

酒蔵直営のトラットリアらしくピッツァと日本酒をペアリングすることもできちゃいます。
純米酒「吟望 天青」。ほんのり熟成感がありライチを思わせる淡い上品な甘味の中に、ツンとしたほのかな酸味が感じられる。こざっぱりとした軽い口当たりで料理の味を阻害しない味わいでした。
あとがき
以上、『MOKICHI TRATTORIA』でした!
酒蔵や古民家を改装した唯一無二の趣のある落ち着いた空間で、醸造所直営ならではのクラフトビールや日本酒と薪窯ピッツァのペアリングという他にない強みと魅力たっぷりのトラットリア。
ぜひお試しいただきたい!
メニュー表のギャラリー






このお店の基本情報
MOKICHI TRATTORIA(モキチ トラットリア)
住所:神奈川県茅ヶ崎市香川7-10-7
電話番号:0467-52-6111
定休日:火曜日(年末年始・臨時休業あり)
席数:180席(着席180名/立食200名まで対応可能、貸切可)
駐車場:敷地内共有駐車場あり
※2025年2月14日より有料化。レストラン利用で3時間無料サービス券あり。
営業時間
| 曜日・時間帯 | 営業時間 |
|---|---|
| 月〜金 | 11:30〜15:00(L.O.14:00/ドリンクL.O.14:30) 17:30〜22:00(L.O.21:00) |
| 土・日・祝 | 11:30〜15:30(L.O.14:30/ドリンクL.O.15:00) 17:00〜22:00(L.O.21:00) |
| 定休日 | 火曜日(年末年始・臨時休業あり) |
利用案内
- ランチは「11:30/12:00/13:30」の3枠で予約制
- ディナーは30分刻みで予約可能
- 駐車場利用時は会計時に駐車券提示で3時間無料サービス券発行
- 大型宴会・貸切対応(140〜180名規模)
このお店の行き方

JR相模線の香川駅で下車(改札口は一か所のみです)。


駅前の香川駅前通りを踏切を渡って北へ。街頭が少なく道幅が少し狭いのでご注意を。

道沿いに『MOKICHI TRATTORIA』さんの看板が見えたら右折。

200mほど歩くと熊澤醸造さんおよび『MOKICHI TRATTORIA』への入口が見えてきます。
駅からの所要時間は徒歩10分ほど。複数人ならタクシー利用で運賃を割り勘してもよいと思います。
この店のネット予約は食べログから!
リンク先の食べログから「店名検索」で店名を入力すると、簡単にこの店の予約ができます!

