
井の頭線の池ノ上駅そばに佇む台湾料理「光春」。
電車の車窓から、そのケバケバしいネオンがついた目立つ外観に目が留まり二度見した事がある方も多いのではないだろうか?
創業は1977年と古い。都内に魯肉飯(ルーローハン)を出す店は多い中、
「光春」では“台南式魯肉飯”を取り扱っている。
コアな料理が多く実は都内の台湾料理フリーク必食の店(と著者は考える)。
今日も台湾南部の料理の魅力が知れる素敵な訪問となりましたのでご紹介♪
「光春」で注文したもの
・豚マメと唐辛子炒め ¥590
・金沙豆腐 \1650
・乾麺線 \770
・台湾ビール \590
・貴酒 \660


豚マメと唐辛子炒め

中国語表記だと「爆炒腰花」。
“豚マメ”とは豚の腎臓のことで画像の通り隠し包丁を入れて炒めると「花が開くよう」な見た目なのでこのように呼ばれている。

豚マメの他の具材は
ピーマン・唐辛子・筍・きくらげ。
粘性のある醤(ジャン)ベースのタレがねっとりと絡みコクと深みを伴う味わい。濃厚な味で紹興酒とも相性がよい。

豚マメには隠し包丁が入っており食べやすい。
レバーのようなビター感がなく癖がない。個人的にはホルモンだとガツ(胃袋)に似た弾力感を感じた。
筍やきくらげのシャキシャキ感もgood
金沙豆腐

1日6食限定。
台湾で広く食される「雞蛋豆腐(卵豆腐)」にアヒルの「鹹蛋(塩卵)」ソースを絡めた
“金沙料理”の代表格。
なんと「光春」は「雞蛋豆腐」の製造方法を台湾で学び自家製で作る本格派!

日本の卵豆腐って柔らかくおよそ炒め物に向きませんが、「雞蛋豆腐」は絹ごし豆腐に近い固さで炒め調理に耐えられます。
表面はサクッとしてるのに内側は熱々のホワホワ柔らかい食感。
「雞蛋豆腐」に「鹹蛋」= 卵×卵
濃厚さとコク、塩気が一緒に味わえて大人しい見た目に反して大変美味ですね。
乾麺線

台湾の麺料理「麺線」の汁なしバージョン。

なんでも台湾最南端の屏東県スタイルの麺線なんだとか。
普通の麺線は台北で何度か食べた事がありますが、屏東式は初めてです。

台式の素麺にさっぱりとした甘辛いタレ。
台湾の肉でんぶ「肉鬆(ロウソン)」が入っており、ラード的な油脂感と肉のうま味、コクが補完されています。
素朴ながらもジャンク感もあり〆に最適でした。
あとがき
以上、「光春」でした!
前回の訪問では台南式のルーローハンを食べましたが、今回は屏東式の「乾麺線」。
本日も知られざる台湾の地方料理が知れました。
相変わらず訪問のたびコアな台湾料理の魅力の
発見がある優良店です。
ぜひお試しを