客家料理から棒餃子まで…本場台湾料理「華仕林」

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華士林のメニューの生姜モツの炒め(薑絲炒大腸)

しポイント
 ・豊富な本場のメニュー
 ・接客のホスピタリティ◎

昨12月、東新宿に開店した台湾料理「華士林」。
店のある2階へ少し急な階段を上ると、、、

華士林のメニューの店内

そこは台湾でした。

ランタンや繁体字のメニューで装飾された台湾にワープしたかのような店内。
店名どおり台北最大の夜市「士林夜市」を連想させてくれます。

お店の方も中国語圏の方で本場式の台湾料理をいただく事ができました♪

目次

「華士林」で注文したもの

▪棒餃子    ¥580
▪揚げ天ぷら  ¥580
▪生姜モツの炒め ¥880
▪大吟醸一合  ¥530

華士林の日本酒

棒餃子

華士林のメニューの棒餃子

「華士林」の餃子。
台湾で見かける典型的な棒餃子ですね。

華士林のメニューの棒餃子

キツネ色の焼き目が香ばしい。

華士林のメニューの棒餃子

個数は四個と少ないものの、
その分一つ一つがズッシリと重量感がありボリューミーです。

華士林のメニューの棒餃子

皮は薄目でパリッとしており、対して餡の挽きが粗くゴロゴロとした食感と刻みニンニクのガツンとしたスパイシーさが同居。

揚げ天ぷら(炸甜不辣) 

華士林のメニューの揚げ天ぷら(炸甜不辣)  

台湾でポピュラーな食材「甜不辣(ティエンプーラー)」。
実はコレ、日本が関係してるんです。

四国や九州など西日本の一部地域では
「さつま揚げ」を「天ぷら」の名称で呼ぶのですが、むかし日本が台湾を統治していた時代にこの「天ぷら」が台湾に伝わり「甜不辣」の原型となったのです。

ちょっと脱線しますが、台湾のみならず
「さつま揚げ」は日本の植民地時代の朝鮮半島にも伝わり、現在でも韓国おでんの定番の具「オムク」として親しまれています。

台湾人にも韓国人にも好かれる
「さつま揚げ」って何気にすごい(笑)

華士林のメニューの揚げ天ぷら(炸甜不辣)  

さて「華士林」の甜不辣ですが、表面が素揚げされておりサクサク、内側は日本のさつま揚げよりもモッチリした食感で美味。

表面に五香粉とターメリックがまぶしてある。   中華とカレーのハーフ&ハーフのような味付け。

生姜モツの炒め(薑絲炒大腸)

華士林のメニューの生姜モツの炒め(薑絲炒大腸)

こちらは台湾客家(ハッカ)料理。

客家とは漢民族の一派で中国大陸の戦乱期に華北から華南に移住してきた人々の末裔。

福建や広東の客家の一部は海を渡り台湾に移住。特に新竹では人口の84%が客家人口であるなど、台湾社会には一定数の客家コミュニティがある。

全県の客家民族の人口は県全体の84%を占め、典型的な客家文化の県として有名で「好客竹県」(客家新竹)と呼ばれています。

「台湾観光情報サイト」https://jp.taiwan.net.tw/m1.aspx?sNo=0003108

著名人だと前の台湾総統の蔡英文さんも父方が客家だったりしますね。

客家は独自の言語、文化を有し、料理に関しても客家料理と呼ばれるジャンルが存在します。

台北の客家料理の有名店・晋江茶堂
台北の客家料理店「晋江茶堂」(2019年、著者撮影)

「薑絲炒大腸」も典型的な台湾客家料理の一つでムセそうな酢の酸味感と刻んだ生姜の辛味
プルプルとしたモツの食感のハーモニー。

酸味が強いので人によって好みが分かれやすい料理ですが、私は以前からコレが好物なんです(笑)

あとがき

以上、「華士林」でした。

グルメからそれるが台湾の歴史を振り返ると          元々はポリネシア系の原住民族がおり、
漢民族が移住してきて、オランダ・清・日本と統治者を変えてきた。

漢民族の中でも本省人や外省人、それに客家もおり、ふと意識して考えてみると非常に複雑な社会だと気が付きます。

こういった複雑な台湾料理の整理は大阪大学の前川正名氏『台湾料理の位置づけに関する一考察』(中国研究集刊. 2023)の精緻な論文が詳しいので興味がある方は一読してみるとよいかも。

この「華士林」は日本ルーツの「甜不辣」や、客家料理まで、そんな“複雑で多様な台湾社会の縮図”とその料理を楽しめて、なぜか大吟醸も飲める面白い店でした。

ぜひお試しを

お店の場所(Googleマップ)

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