マニアックな店が多く、実は個人的にお気に入りの新小岩という街。

日本で唯一という大陸式のパン専門店『劉記 中華面食』があったり、

こちらも日本国内でも殆どお目にかかれない貴州料理店があったり。
他にも上海系の良質な烤鴨(カオヤー)の店があったりとコアで面白い中国料理が多く何度訪れても飽きない。

本日の「赤丸」も台湾の中でも台南の料理/スイーツ専門店という珍しい店。
店の場所は新小岩ルミエール商店街の端で、日曜のランチのピークタイムを過ぎてからの訪問だが店内満席で外に少し行列が出来ていた。
客層は日本人と中華圏の方が半々位で現地の方からも支持されているのが伺える。
「赤丸」で食べたもの
■ 赤丸牛肉麺セット …¥1400
■ 滷蛋トッピング …¥ 100

牛肉麺

喜多方ラーメンのように牛肉チャーシューが花びら満開
注文時にパクチーの有無はオーダーできます。

見た目どおり端麗な味わいで調味料の尖りよりも牛の出汁感とうま味成分が前面に出てくる滋味深い味わい。
カエシがガツンと効いた台北の有名店「永康牛肉麺」と比較するとベクトルが180°違う感じ。

麺は楕円系で心なしか稲庭うどんに似た形状。滑らかな麺肌でスルスルとした喉ごし。

牛肉は一見スジがあるように見えるが歯切れがよく柔らかい。端麗なスープとパクチーの薬膳感の対比構造がおみごと。

途中で卓上の辛味調味料で味変。
小滷肉飯(魯肉飯)

「滷肉(ルーロー)」に加えて、豚肉を乾燥させた台湾の肉でんぶ「肉鬆(ロウソン)」が入ってるのがポイント高し。
私が知る限り都内で肉鬆入りの滷肉飯ってかなり少ない。

滷肉は赤身肉と脂身のハーフ&ハーフ。かみ締めるとジワッと煮汁が溢れ、口中に砂糖の甘味と八角の独特なスパイス感が広がっていく。
肉鬆の方はより一層甘く食感はちょうど「おかかのふりかけ」等ウェットタイプのふりかけのよう。煮汁が多めにかかっており私好みの滷肉飯。
滷蛋も素朴な味わいでどこか懐かしい。
あとがき
以上、都内でも珍しい台南料理「赤丸」でした。
台北は旅行した事があっても台南や高雄って意外と未訪の方も多いのでは(かくいう私もその一人だがw)
店内には台南の『地球の歩き方』が置いてあり店主の溢れる台南愛を感じられた。
ぜひ訪問してみて欲しい。

お店の場所(Googleマップ)
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