世界有数の外食産業都市・東京。
現存最古の町中華、茅場町「新川大勝軒」(大正3年(1914)創業)はじめ、古くより星の数ほどの町中華が都内には存在します。
…そんな中でも「都内最強の海老チャーハン」(異論は認める)だと個人的に思うのが祐天寺の「三久飯店」。
開店約半世紀を迎える店内は年季が入っているが丁寧に手入れされており綺麗だ。
ジリリリリ…「はい、三久飯店です。」
おぉー!黒電話!今どき珍しい。
著者の実家も長らく使っていたのですが、機能が少なく構造がシンプルなので全然故障しないんですよ。何よりあのクラシカルでキュートな外観。
黒電話ひとつとっても「古きよき町中華」を体現する雰囲気ですね。
「三久飯店」で食べた料理
■海老チャーハン …¥1150
■豚肉うま煮(小) …¥1000
■ビール(中瓶) …¥ 650
海老チャーハン

スープつき。今日もビジュアル満点ですね。

…アップで見ると、ど~~ん!海老の多さが伝わるでしょ?

横から見るとバァーーン!富士山のような綺麗な「すり鉢」形。ボリュームもたっぷりですよ。

米質は「しっとり」寄り。卵は米をコーティングしているというより、炒り玉子のように分離して存在感を発揮している感じ。
調味料の塩味(えんみ)は比較的穏やか。ひかえめで優しい味わい。
それゆえに調味料がノイズにならず、具の方に味のフォーカスがいく構成になっています。この「絶妙な米と具の味のバランス感」がこの店の海老チャーハンが好きな理由。
具は海老・白ネギ・グリーンピース。
海老はほんのり甘く、ブリンした食感を活かした絶妙な火通し具合。

スープはオーソドックスな醤油ベースのもの。白ネギの辛味がいい仕事してます。
肉うま煮(小)

二品目~
この「豚肉うま煮」はじめ一部メニューは小サイズにしてもらう事ができます(詳細はメニュー参照)

側面画像。小サイズとはいえ一人分としては十分なボリューム感です。

具は豚肉、白菜、木耳、筍、エンドウ豆、いんげん。
こちらはキリッと凛々しい醤油のシャープな味わいと中華料理らしい油のコクがあわさった味わい。
「醤油のガツン感」と旬の「白菜の甘味」が混然一体となって口中にやって来ます。木耳と筍もポーションが大きく食感が素晴らしいですね。

ビールにも非常に相性のよい料理でした。ちなみにビールはキリン、サッポロ、アサヒあり。
あとがき
以上、「三久飯店」でした!相変わらず最高すぎる海老チャーハン!
私は未食なのですが、隣のお客さんが食べてた「五目かた焼きそば」も非常に美味しそうでした。
…ちなみにこの店の客層は若者も多いのが特徴的。
おそらくこの店のSNS映えする海老チャーハンがInstagramなどで人気のためだと思われます。
若い女性のお客さん二人が瓶ビール片手に中華を楽しんでいたのが印象的でした。
個人的に著者はオジサンだけでなく、若い人達にも町中華というコンテンツの魅力が伝わって欲しいと思って日々記事を書いているので、こういう昭和の昔ながらの町中華ながら若い人達にも受け入れられてる店の存在は嬉しいですね。
お店の地図
メニューのギャラリー

