大手牛丼チェーン「松屋」でガチ中華が期間限定メニューに!
…しかもチョイスが「水煮牛肉」。まさかの激辛四川料理が「松屋」に登場し話題になってます!
「松屋 高円寺店」にて今話題の「水煮牛肉」を楽しんできました。
水煮牛肉~四川風牛肉唐辛子煮込み~

「松屋」でおなじみの味噌汁&お新香に。。。

破壊力メガトン級、真っ赤な「水煮牛肉」という組み合わせ(笑)

鶏ベースのスープに大量の赤トウガラシ。ラー油もたっぷりでオイリーな口当たりです。
単純にカプサイシンの辛味成分だけでなく実山椒の痺れや爽快感をも包含した「麻辣(マーラー)」な味わい。

激辛の中でキャベツや玉ねぎの甘味が強調されます。

牛肉は安定の松屋の「牛めし」と同じものが使われています。
牛丼チェーンでこのクオリティのガチ四川料理が出てくるのが驚き。

もっと深く「水煮牛肉」を理解してみよう
「水煮牛肉」の発祥地は四川省南部の都市・自貢市。
自貢は「千年塩都」の異名のある古くは後漢から中国有数の塩の産地。
とりわけ市内に現存する元代の塩窯を改装し数世紀に渡って利用されてきた、「大安製塩工場(大安盐厂)」は工業遺産としても著名である。
中国史おいては塩は重要な税収源であり、専売により利益を独占し莫大な富を築いた塩商人の存在がお馴染みですが、この自貢もかつて有力な塩商人が幅を利かせた土地ですね。
自貢の伝統的な製塩方法は塩分濃度の濃い地下水を「塩井」と呼ばれる装置で塩田に汲み上げる方式を採っていたのですが、この製塩法には牛の力が大いに活用された。
そして老いて製塩に使役できなくなった牛は食用に転用されたため、自貢では牛肉食が盛んであった。
このような自貢特有の牛肉食にまつわる背景があり、自貢出身の料理人・范吉安(1887~1982)が1930年代に発明したのが「水煮牛肉」というワケである。
自貢の歴史ある製塩業と牛肉食文化が「水煮牛肉」誕生の礎にあるのです。
あとがき
以上、まさかの「松屋」で食べられるガチ中華「水煮牛肉」でした!
大手牛丼チェーンの既成概念にとらわれないチャレンジングな企画力に敬礼っ!
1/21(火)15時までの期間限定での提供(一部店舗除き)につきお早めに
