ピッツァ/ピザ好きならば訪問マスト。
食べログで何度もピザ百名店に選ばれる
山本尚徳氏の「ピッツエリア エ トラットリア ダ イーサ」が昨11月末移転リニューアル。
新店の様子が見たくて移転後初訪問してみました。

移転後の新店は目黒川沿い。
テラス席ならば桜並木が見えそうです。
これからの花見の季節にもピッタリなお店になりそうですね。

訪問日は東京でまさかの季節外れの降雪。
そのせいか開店時刻後でも店内はガラガラ。余裕で一番乗りでした。
ただしGoogleMAPなど口コミを見てると
ふだんは激混みするらしく予約した方が無難かもしれません。
世界一のピッツァ職人:山本尚徳氏
この店を紹介するにあたり触れておきべきなのがオーナーシェフの山本尚徳氏。
1977年に静岡県静岡市に生まれた山本氏は、
18歳で上京後し都内のイタリアンで経験を積む。
その後、ナポリの名店
「イル ピッツァイオーロ デル プレジデンテ」で武者修行をしナポリピッツァ界の重鎮・エルネスト・カチャッリ氏に師事。
2007年と2008年のピザ・ワールドカップ(世界ピザ選手権)でイタリア人でさえ達成者がいない大会2連覇を果たす。
日本人である山本氏が優勝したという事実はナポリピッツァ業界において相当なインパクトを与えている。
米デンバー大学の歴史学者でイタリアの文化・政治史、食の歴史を専門とするキャロル・ヘルストスキー氏は、
2007年の選手権で日本人の山本氏がオリジナル部門で、アメリカ人のトミー・ジェミニャーニ氏がナポリピッツァ部門でそれぞれ優勝した事を「ピザがイタリアだけのものではなくなった」画期的な転換点と評している。
このふたりの優勝はイタリアのピザ職人たちを驚かせた。調理部門のすべてでイタリア人の職人が優勝すると思っていたからだ。
キャロル・ヘルストスキー著、田口未和訳『ピザの歴史』より
しかしイタリア人以外が優れたピザを作るコンテストで優勝するのは驚くことではないし、イタリア以外の国のピッツェリアの多くがVPNの認定を受けている。
VPNが設けた多くのルールの思いがけない結果は、そのルールに従えば、おいしい本物のナポリ・ピザが誰でも作れるようになることだった。ナポリが世界に与えたものはもう取り戻すことはできないし、イタリア人はこの贈り物のなんとも複雑な遺産と折り合いをつけていかなければならない。ピザがもうイタリアだけのものではなくなったことは明らかだ。
「トラットリア ダ イーサ」で注文したもの
・B前菜セット ¥1000
・マリナーラ ¥1550
・生ビール ¥ 800
注文は卓上のQRコード⇒モバイルオーダー式。
紙のメニュー表の有無は不明でした。

B前菜セット

・ミニトマト
・青豆の温サラダ
・豚ガツのソテー
・ペンネのトマトソースパスタ
・シメジのアーリオオーリオ
・ナスのカポナータ
・プロシュート

千円ですが7品と品数多め。お買い得感があります。

「豚ガツのソテー」はコリコリとしたガツの食感を活かしつつ、後味も爽快なビネガーの酸味を合わせてあります。

「プロシュート」はほどよく熟成しており、塩気の角が取れてマイルドな味わいに、
「カポナータ」のトマトソースの甘味酸味とも相性がよいですね。
マリナーラ

もっともシンプルな「マリナーラ」を注文しました。
著者は中目黒にある名店「聖林館」のマリナーラが大好きで、
同店と比較してみたくて(笑)

クラスト(生地)はやや薄く、
グルテン化した小麦がノビと弾力性ともなう食感を表現。
コルチョーネ(耳)は細かな気泡が多く入っており、エアリーでふっくらとした食感。

食べログのマリナーラの投稿写真を見てると、カットしたトマトがトッピングされてましたが、私の訪問時はトマトソースのみ。
…ただしピッツァ ナポレターナS.T.G.(EUの伝統的特産品保証基準を満たすナポリピッツァ)ではマリナーラは「トマトソースだけ」or「カットしたチェリートマト」どちらでもよい、と規定されています。
なので王道のマリナーラとしては
「トマトソースのみ」「カットしたトマト入り」どちらでもOK。
トマトの酸味感は主張を抑えつつ、カットしたニンニクの辛味成分、華やかなバジルの香りと歩調を合わせたバランスの良い仕上がりに感じます。…さすが「トラットリア ダ イーサ」
あとがき

以上、「トラットリア ダ イーサ」を移転後初訪問してきました♪
以前の店舗より席同士の間隔も広がり、
開放的で快適な店内で相変わらずハイレベルなピッツァが楽しめました。
これからの花見シーズンに目黒川の桜ながめながら家族や友人や恋人、ママ共同士でピッツァなんて最高だと思いますよ!ぜひお試しあれ
お店の場所(Googleマップ)
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