本日は恵比寿の「パルテノペ」。
食べログで何度もピザ百名店に選ばれている
都内でも有数の人気店となります。
実は店の成り立ちがとってもユニークで
なんと運営母体は日清製粉グループ。
日清製粉が小麦の将来的な需要拡大と普及を目的に開店したのが「パルテノペ」。
2000年に広尾店(現在閉店)、翌2001年にこの恵比寿店がオープンしています。
また現在でこそ日本国内でも100店舗を超える「真のナポリピッツァ協会」の認定店が存在しますが、「パルテノペ」広尾店が日本で3番目、
この恵比寿店が4番目と日本でも最古参の認定店となります。
…このように「パルテノペ」はナポリピッツァが日本でまだメジャーではなかった時代から存在するパイオニア店のひとつでピザフリークならば抑えておくべき店です。
…ちなみに店名のParthènope(パルテノペ)とは、カルキスのギリシア人がエーゲ海を渡りイタリア南部に前8世紀ころ最初期に建設した植民都市(ポリス)のひとつ。
タラント(スパルタの植民都市)やシラクサ(コリントスの植民都市)などのイタリア南部の都市もギリシアの植民都市がルーツだったりします。
後にパルテノペのすぐ近くにネアポリス(“ネア”はギリシア語で「新しい」の意)が建設され現在のナポリの原型になっていきます。
日本でナポリピッツァ業界の先駆けとなったこの店が、ナポリの原型である「パルテノペ」を名乗るのはちょっとエモいなぁと個人的に思いますね。
「パルテノペ」で注文したもの
・土日祝ランチセット ¥3000

コースのファーストドリンクはアルコールも選択可。イタリアンビールをチョイスしました。
前菜盛り合わせ

・モルダレッラ
・フリッタータ
・サラミ
・パプリカとオリーブのマリネ
・ナスとトマトの煮込み
・メカジキのカルパッチョ
赤が映えるマヨルカ焼きの鮮やかな皿への盛り付けも綺麗。6品と多品目なのも嬉しいですね♪
「モルダレッラ」いわゆる「ボローニャハム」。
塩味(えんみ)を抑えた優しい風味に
しっとりした肉質のハムにカリッとしたピスタチオがアクセントに。
「ナスとトマトの煮込み」
トロトロと柔らかいナスの果肉感ある食感が秀逸。
「メカジキのカルパッチョ」
爽やかな酢の酸味感が引き立つソース。
ぷっくりと弾力感あるメカジキの歯ごたえ。
マルゲリータ

ご存じナポリピッツァの王道「マルゲリータ」。
ピッツァの調理方法や焼き方、材料に至るまで厳格な基準のある「真のナポリピッツァ協会」の認定店だからこそ、その王道を食べてみたいと思わせてくれる。

クラスト(生地)は練りの工程でグルテンがよく生成されており、粘りと力強いコシがあります。
コルニチョーネ(耳)の立ち上がりはやや控えめで、耳にかけてはモッチリ感が強く感じられた。
過度な塩気や焦げもなく完成度の高い生地質はさすが、ナポリピッツァのパイオニア店の実力を感じさせる。

トマトソースは甘味控えめでマイルド。
ホールトマトの繊維質をほどよく残したシャリシャリした舌ざわり。
モッツァレラは水分が飛び過ぎず、瑞々しさも残しており個人的によい塩梅。ミルキーなコクも秀逸ですね。
バジルは薬膳感や香りがほどほどで、
苦手な方にも食べやすいかなと思います。
ドルチェ&カフェ


本日のドルチェは「ティラミス」。
カカオのビター感とねっとりしたクリーム、
粉糖の甘味が口の中でぶつかる。

いただいた料理を回想しつつ、熱いコーヒーでクールダウン。
あとがき
以上、「パルテノペ」でした!
久々に食べましたが前菜からメインのピッツァ、ドルチェまで一つ一つの料理の間違いのなさ、安心感はさすがだと改めて感じさせてくれました。
名店ながら食べログのネット経由でも予約が取りやすい店なのでぜひお試しを。
お店の場所(Googleマップ)
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